ここでは中国語中級でよく使われる“好像”について解説していきたいと思います。
“好像”
意味・解説
“好像”(hǎo xiàng)
①まるで~みたいだ。まるで~に似ている。という意味の動詞。
②まるで~のようだ。まるで~のような気がする。どうも~みたいだ。という意味の副詞。
“好像”(hǎo xiàng)には大きく2つの意味があります。実際の意味自体はほとんど一緒なので動詞と副詞の2つの用法がある。と覚えましょう。
例文・用法
2つの用法がどういったものなのか例文を見ていきましょう。
①まるで~みたいだ。まるで~に似ている。 という意味の動詞として使われる場合。
⑴ 好像小狗。
まるで子犬みたいだ。
⑵ 今天很热,好像夏天。
今日は暑い、まるで夏のようだ。
②まるで~のようだ。まるで~のような気がする。どうも~みたいだ。 という意味の副詞として使う場合。
⑶ 他好像没有吃饭。
彼はまるでご飯を食べていないようだ。
⑷ 他好像知道了。
彼はどうも知ったみたいだ。
⑶ 他好像没有吃饭。の文では“好像”は“没有吃”を修飾し、彼はまるでご飯を食べていないようだ。と副詞で使われています。
⑷ 他好像知道了。の文でも“好像”は“知道”を修飾し、彼はどうも知ったみたいだ。と副詞で使われています。
“好像”を使った呼応表現
“好像”の呼応表現で“好像・・・一样(yī yàng )” 、“好像・・・似的(shì de)”があります。
“一样”(yī yàng )は、①同じである。という形容詞。②~に似ている。~のようだ。という形容詞。の2つの意味があります。
“似的”(shì de)は①~のようだ。~らしい。~みたいだ。という助詞の意味がああります。
“好像・・・一样” 、“好像・・・似的”の例文
・我和他一样。
私は彼と同じである。
↓
・我好像和他一样。
私はまるで彼と同じようでである。
・没人似的。
人がいないようである。
↓
・好像没人似的。
まるで人がいないようである。
このように“好像”は後ろに“一样”(yī yàng )や“似的”(shì de)を伴って使うこととで呼応されます。“好像”を使うことでまるで~という意味が加わると覚えてしまいましょう。
“一样”(yī yàng )や“似的”(shì de)の他に“一般”(yī bān) なども使われます。“一般”(yī bān)は“一样”(yī yàng )とほとんど同じ意味ですが、
・“一般”は「同じ」意味で用いるとき述語とすることはできない。
・“一般”には「普通である、一般である」という意味がありますが“一样”にはない。
という細かい違いもあります。
“不好像”“没好像”とは使わない!
最後に一つだけおさえてほしい欲しいポイントは、“好像”をつかった否定形まるで~ではない。と言い換える場合は“不好像”“没好像”と使ってはいけません。
否定形で言いたい場合は、上で紹介した例文⑶のように動詞の前に否定の意味を持つ語を入れて使いましょう。
⑶ 他好像没有吃饭。
彼はまるでご飯を食べてないようだ。
試しに、うえで紹介した例文⑴を否定型に直す場合も否定の“不是”を動詞の前に付けます。
好像小狗。
まるで子犬みたいだ。
↓
好像不是小狗。
まるで子犬ではないみたいだ。
以上が、“好像”の用法、“好像”を使った呼応表現についての解説でした。最後までお読みいただきありがとうございました。